新規IoT製品を開発し、その販売はもう間近…… でもその前に特許ライセンスについて考えたことはありますか？

新しいものを発明した人は誰でも特許を申請することができます。 特許は発明者と社会との取引です 。 社会は発明者に一定期間（一般的には20年間）発明を独占的に使用する権利を与えます。 この期間を過ぎると、発明は誰でも自由に使用できるようになります。 発明者は、この独占権を利用して、発明を基にした独自の製品を作ることができ、特許を利用して他者による模倣を防ぐことができるのです。 さらに、発明者は、通常、ロイヤルティと引き換えに、発明を利用する権利（ライセンス）を他者に付与することもできます。

LTE-MやNB-IoTのような標準規格は、スマート製品の相互接続性を強化します。 標準化プロセスでは、数十社に及ぶ企業が集まり、それぞれの最高の発明を組み合わせて、あらゆる場所で使用できる単一の技術を作り上げます。 このため、LTE-MやNB-IoT技術をデバイスに搭載すれば、世界中のほぼどこでも既存の携帯電話ネットワークに接続が可能になります。 これにより、IoT製品メーカーは、4G/5G IoT規格やそれ以降の世代の携帯電話規格を開発した企業がこれまで行った研究開発への大規模な投資に依存しながら、接続性のための革新的なアプリケーションの開発に集中することができるのです。

標準必須特許（SEPとも呼ばれる）とは、企業が標準規格に盛り込んだ発明に関する特許です。 ある標準規格を使用するためには、製品メーカーはその規格を使用するために不可欠なすべての特許のライセンスを取得する必要があります。 標準必須特許ライセンスは、あらゆる企業がLTE-MやNB-IoTのようなセルラーIoT標準を含む標準規格をフルに活用することを可能にします。 標準規格の普及を促進するため、これらの技術を支える発明者は、公正、合理的かつ非差別的（FRAND）な条件でSEPをライセンスしています。 これは、すべてのユーザーに公平で平等な契約条件を認めることを意味します。 FRANDロイヤルティは、このように標準規格を開発した企業に報い、今後の製品ラインを成功に導く可能性のある将来技術への投資を可能にします。

LTE-MとNB-IoTに関連する重要な特許ポートフォリオを持つ企業は数十社あります。 これらの技術を製品に使用する場合は、ライセンスが必要です。 事業規模が拡大するにつれて、これらの特許権者の一部（または多く）からライセンス提供の連絡を受けることがあるでしょう。 そのような連絡を無視すれば、重大な法的リスクに直面したり、顧客やサプライヤーとの問題につながりかねません。 しかし一方、各社に個別に対処することは、多大な時間、費用、エネルギーを費やすことになり、大きな負担となります。 このような問題を解決するため、より効率の良い方法がパテントプールです。 パテントプールは、複数の事業体が保有する特許を集約し、ワンストップショップでライセンスを提供することで、一度の取引でそれら特許にアクセスすることが可能になります。

シズベルのセルラーIOTパテント
プール

シズベルのセルラーIoTパテントプールは、30社以上の特許所有者が結集し、合わせて数千件の特許ポートフォリオを対象としています。 パテントプールを通じ、IoT技術の実装者はこれら特許に関し、合理的かつ平等で予測可能な条件のもと、単一の取引で容易にライセンス供与を受けることができます。 本パテントプールは、LTE-MとNB-IoTに関連するすべての特許の大きなシェアを占めており、すべての関係者に効率的な取引を提供します。 シズベル・セルラーIoTについて詳しくはこちらをご覧ください。